Dウッドホーム(武豊町・半田市・知多半島のリフォーム、外張り断熱住宅)

プロヴァンスの家

南仏プロヴァンスを旅して

家を建てたくなり、「洋風が良いな!」と思う人の何人かが、プロヴァンス風の家にたどり着くと思います。

 

Dウッドホームの社長として、お客様よりプロヴァンス風の家を建てたいと言われ、平成17年に初めてお手伝いさせて頂きました。
その後、確かにプロヴァンス風の家は良い家だと思い、私自身の家も外観をプロヴァンス風で建てました。

 

そのような経緯もあってプロヴァンスに大変興味を持ち、今年の11月中旬に、紺碧の海と芸術家が愛した街コートダジュール、プロヴァンスを巡るツアーに参加しました。
ニース、エクサンプロバンス、アヴィニヨン、アルル、コルド、オランジュを観光しました。

 

特にニースでは海岸沿いに住宅街があり、高級な別荘も建ち並んでいました。ツアーガイドの話によると、900億円の話題になった売り出し物件もあったそうです。

 

コートダジュールでは、紺碧の海とプロヴァンスの家が、同じコンセプトで造られており景観が良く、ここに住んでみたいなと思う人が世界中から集まってくる理由がわかりました。

サント=ヴィクトワール山 エクサンプロヴァンス

セザンヌが様々な方向から描いた
〜バスの車窓から撮影〜

樹齢400年以上のプラタナス並木のミラボー通り

 

プロヴァンスの歴史

プロヴァンスの家を知るには、歴史を知る必要があると思います。

 

世界史年表の紀元前121年を見ると「属州ナルボネンシス創設」とあります。
ローマ人が南仏に置いた最初の属州(プロウィンキア)のことで、プロヴァンスという地方名はこれに由来し、北はアルプス、南は地中海に限られる南仏一帯(サヴォワ、ドーフィネ、プロヴァンス、ラングドック)を指していました。

 

ここでは、西はローヌ川が地中海に注ぐデルタ地域(カマルグと言う)から、東はニース、カンヌ付近のコートダジュールと呼ばれる地中海沿岸地方までをプロヴァンスと言います。
ガロ=ロマン期に歴史的建造物が多く建てられ、今なお残っています。

アルルの円形闘技場
凱旋門 オランジュの古代劇場 ポン・デュ・ガール橋

アルルとリヨンを結ぶアグリッパ街道沿いにある約2000年程前の戦勝、平和実現碑

 

1世紀に建てられた巨大な壁画を有する劇場。
正面にアウグストゥス像が収められている。

約2000年程前ローマ帝国支配時代に建造された水道橋

 

山岳部プロヴァンスの家

 

8世紀イスラム帝国がピレネー山脈を超え、侵入してきたとき、土地の人々はやむを得ずヴァンスといった山岳部頂上付近に巣村をつくり、堅固な塀で囲んで要塞化しました。
古典的なプロヴァンスの家が今でも昔のまま残っている感じです。

コルドの景観 「鷲の巣村」エズ村のレストラン

家々が階段状につらなり、とても美しい。
古典的なプロヴァンスの家は全て現地で採れる建材を使った石造りが特徴です。コルドにいると時計が止まったような穏やかな気持ちになりました。

約7〜8世紀ごろに建てられた石造りのプロヴァンス建築。現在では観光名所としてしっかりと保存され、レストランとして使われています。

 

ガイドの説明では、高級別荘とのこと 一休みしようと入ったカフェのベランダからの風景。

夏のバカンスを長期間楽しむための住まいのようです。

何百年前の建物を生かして住んでいる人もいれば、近年建てられた高級ホテルもある。

オランジュ・エクサンプロヴァンスの家

山岳部、海岸部と違い、地域が少し変わるだけで少しずつ家の色、建て方が変わっているような気がします。
エクサンプロヴァンスの家は、ニースに近い色で建てられています。
ただ、セザンヌのアトリエは、色の組み合わせがオリジナルでした。

エクサンプロヴァンスの現代住宅
(煙突が必ずあります。)

オランジュの建物は、外壁の色に黄色に近い色が使われているような気がしました。
基本的には石文化のところですので、採れる石などの持つ特徴で地域の建物の色も若干変わるようです。

セザンヌのアトリエ
オランジュのカフェ

壁の絵画、装飾が客をとてもくつろがせます。

 

ローマ劇場からとったオランジュの街の風景です。
古い建物が大切に守られているのがわかります。

ローマ劇場の近くにある建物です。
現代のプロヴァンス建築です。

地中海沿岸のプロヴァンスの家

現地ガイドの話では、プロヴァンス王がフランスに合併されるとき、プロヴァンスの建物の基本を図のように守って欲しいと懇願したとのことでした。

プロヴァンスの家の基本
壁(屋根)はレンガ色

ニース市内の高級住宅地、同じレンガ色の屋根、壁プール付の豪邸もあります。

ニース(コートダジュール)の高台からの風景

紺碧の海と海岸、何とも言えません。

ニース海岸沿いのカフェ、人々がとてものんびりとくつろいでいます。

今回の旅を終えて

 

今回、プロヴァンスの家を知りたいと思い旅行をしました。
真髄を掴むには南フランスに4日滞在しただけでは無理だと思いました。
その地方の風景、住んでいる人々の姿、建物の外観だけではなかなか難しいものがあります。
しかし、想像することは可能だと思います。

 

プロヴァンス地方の地中海沿岸には、紺碧の海があり、あちこちに魅力いっぱいの小さな村々があります。
少し歩けば樹齢1000年のオリーブの木に出会うこともでき、物事を歴史的に考えることができる土地です。
プロヴァンスの家に住む人たちは共通の意識を持って家を建て守っているのが伝わってきます。
それはなぜかと考えたとき、戦争が多く、キリスト教を信じている人が多数を占めるということも、数多くの理由の一つではないでしょうか。
戦争の苦しみを知る土地だからこそ、今を大切に生き1日1日を楽しく過ごすことに力を入れているのではないでしょうか。
そういった考えが、プロヴァンスの人々のライフスタイルを生み出しているような気がします。
また、自分たちの土地、文化を守りたいという強い思いが、街並みを統一させ、同じ色の屋根・壁の家がつらなっている理由となっているのではないかと、そんな風にも想像してみました。

 

住宅会社でよく輸入住宅を建てている会社がありますが、今回の旅でわかったことがあります。
外国の住宅をまねて造ることは、それぞれの価値観によりますが、はたしてそれをそのまま輸入する必要があるのでしょうか。
プロヴァンスの家を造りたい人へぜひアドバイスをしたいと思います。
プロヴァンスの人々はプロヴァンスの自然を愛しています。
時計の針をゆっくり回しながら、人生を楽しんでいる感じです。プロヴァンス地方に住んでいる人と少しでも同じような気持ちを、一日のうち数時間でも持って生活することを目的の一つとしてプロヴァンス風の家を建ててみてはいかがでしょうか。
もちろん建物の周りや建物の内部のインテリアについてもプロヴァンスに近づけることは、良いことだと思います。
私自身これからもプロヴァンスの家についての知識を増やし、プロヴァンスの家を造る方のお手伝いができれば幸いです。
できればのんびりと!

アヴィニョン法王庁宮殿 サン・ベネゼ橋
(アヴィニョン橋)
日本でも有名なフランス民謡
「アヴィニョンの橋の上で」の楽譜です。

 

平成23年12月27日

Dウッドホーム

山木 敏夫


 
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